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小児かかりつけ医 施設基準

 

小児かかりつけ医療制度について

A.小児かかりつけ診療料

厚生労働省は、近年の医療状況より、平成28年4月から小児かかりつけ医療制度の推進をすすめております。当クリニックも平成30年6月から小児かかりつけ診療医の登録をおこなっております。
この制度は、「こどものホームドクター」として地域の小児科かかりつけ医が診療だけでなく、予防接種等を含め、総合的にお子さんの発育をみていくというものです。

施設基準(小児科かかりつけ診療料2)

  • 小児科を標榜する保険医療機関であること。
  • 小児の患者のかかりつけ医として療養上必要な指導等を行うにつき必要な体制が整備されていること。
  • 診療時間外の時間において、患者またはその家族等から電話等により療養に関する意見を求めたれた場合に十分な対応ができる体制が整備されていること。
  • 初期小児救急医療に参加している。

令和4年4月から小児かかりつけ診療料が、変更になっており、当院ではこの小児かかりつけ医の施設基準を採り入れることにいたしました。ご希望される場合には、申請と同意書が必要になります。詳しくは、受付でご説明いたします。

1.申請対象となるお子さんについて
2.当クリニックを4回以上受診された6歳未満のお子さんが対象です。
2.1人の患者様につき1カ所の医療機関が対象となっております。

2.受付での支払いについて
2.通常の診療以外に追加の費用負担はございません。

3.当クリニックを継続的に受診され、同意・登録された患者様に小児科の「かかりつけ医」として、次のような診療を行ないます。
2(1)急な病気の際の診療や、アトピー性皮膚炎や喘息等の慢性疾患の指導管理を行ないます。
2(2)発達段階に応じた助言・指導等を行い、健康相談に応じます。
2(3)予防接種の接種状況を確認し、接種の時期についての指導を行います。また予防接種の有効性・安全性に関する情報提供を行います。
2(4)ホームドクタ-としてすべてを把握しなければなりませんので他の医療機関に受診している場合には投薬等も含めてすべてお知らせください。また必要に応じて専門的な医療を要する際には紹介等を行います。
2(5)同意登録をいただいた患者様からの電話等での診療時間外での問い合わせに専用携帯電話で対応します。
(5)2休診日や夜間などのため、やむを得ず電話対応が出来ない場合には以下にご連絡ください。

連絡先
(1)#8000(小児救急電話相談)
      平日・土曜 18:00~翌朝 8:00
      日曜・休日 24時間
(2)高崎市夜間休日急病診療所 027-381-6119
      平日  19:30~20:00
      土・日 19:00~20:00
(3)前橋市夜間急病診療所 027-243-5111
      土・日 20:00~24:00
(4)消防署の病院案内(24時間) 027-325-0011
※診療している病院を紹介してくれます。

B.機能強化加算

地域におけるかかりつけ医機能として、当院は、以下のアからオの対応を行っています。

ア 患者が受診している他の医療機関及び処方されている医薬品を把握し、必要な服薬管理を行うこと。
イ 専門医師又は専門医療機関への紹介を行うこと。
ウ 健康診断の結果等の健康管理に係る相談に応じること。
エ 保健・福祉サービスに関する相談に応じること。
オ 診療時間外を含む、緊急時の対応方法等に係る情報提供を行うこと。
また、令和4年度の改定後より以下の算定要件が追加されました。
・専門医療機関への受診の要否の判断を含む診療の評価
・患者さんが受診している他の医療機関及び処方されている医薬品を把握し、必要な服薬管理を行い、診療録にその旨を記載すること。
・専門医師または専門医療機関への紹介を行うこと。
・健康診断の結果などの健康管理に関わる相談に応じること。
・保険・福祉サービスに係る相談に応じること。
・診療時間外を含む、緊急時の対応方法に係る情報提供

C.小児抗菌薬適正使用加算

抗菌薬の適正使用に関する患者様・ご家族の理解向上に資する診療を評価する加算が、平成30年4月1日から新設されました。

当クリニックでは、「抗微生物薬適正使用の手引き」(厚生労働省健康局結核感染症課)を参考に抗菌薬の適正な使用の啓発に資する取り組みを行っております。

D.情報通信器機を用いた診療

2023年8月以降、オンライン診療を行うために、「情報通信機器を用いた診療」に必要な施設基準をクリアし、届出を行なうこととなりました。上記の診療の初診においては向精神薬の処方は行なっておりません。

抗生剤適正使用の説明とご家庭で注意していただく事について

A.なぜ、かぜや急性胃腸炎には抗生剤を使用しないのですか?
小児の「かぜ」や急性胃腸炎の場合は、ほとんどがウイルスの感染によるものです。抗生剤は、細菌には効果がありますが、ウイルスには全く効果がありません。それどころか、腸内の善玉菌を殺してしまう可能性があります。また抗生剤を乱用していると細菌が抗生剤に耐性を持ってしまい、いざという時に抗生剤が効かなくなってしまうこともあります。そのため抗生剤が必要な時以外は、極力使用しません。

B.ご家庭での注意していただくことについて
ウイルスの場合は、3-4日で解熱してきて、その他の症状も次第に改善して来ますので十分な栄養、水分をとり、ゆっくりと休むことが大切です。また下痢が強いときは、脱水が心配になりますので糖分、塩分の入った水分補給が重要です。OS-1や小児用イオン飲料水などがよいと思います。

C.こんな時は、来院してください。

  • 熱が、5日以上続いている時
  • 咳がひどくて夜も眠れないような時
  • ぐったりして水分もあまり取れない時
  • 水分を取ってもすぐ吐いてしまう時
  • 排尿が、6時間以上ない時